燕市で3日、燕市総合防災訓練が行われ、500人近く参加して大規模地震を想定した総合的で実効性のある訓練で近年、多発する大規模な自然災害に備えた。
毎年恒例の訓練で内容はほぼ例年通り。午前7時半に震度6強の地震発生を想定し、防災無線サイレンの吹鳴やエリアメールを利用した情報発信に始まり、各自治会単位で避難訓練や自主避難訓練を行い、9時半から市役所南側で総合防災訓練を行った。
倒壊家屋救出訓練、負傷者搬送訓練、負傷者の治療に優先順位をつけるトリアージ訓練、避難住民による初期消火訓練、市内小学校4年生13人による本物の消防士さながらの規律正しいちびっ子消防隊放水訓練などを行い、最後に県防災ヘリによる負傷者を搬送する訓練が行われた。
明け方から強い雨が降ったが、総合防災訓練が始まると間もなくやみ、訓練はすべて予定通り。市民も100人以上が訪れ、迫真の訓練を見守った。なかでも爆音を上げて空中に静止してホバリングする防災ヘリから航空隊員がロープで降り、負傷者をつり上げる訓練はかたずを飲んでいた。
訓練以外にも自衛隊や警察の特殊車両の展示、地震や降雨を体験できる車両もあり、子どもたちはめったに見られない車に目を輝かせていた。